ホントの・・・
純嘉の出張手前　人物編

ステキな人たちに会いました！

イギリスでも、おばあちゃんと・・・

お茶を出すと、当然ですが「お茶ガラ」が出ますし、道具を清めたり、布巾を清めたりという水屋仕事がつきものです。幸いな事に、展示ブースを出て20メートルほどの所に「給湯室」を発見。いつも外でお手前する時の為に用意してある「水屋セット」（ごみ袋、布巾、割り箸など）を持参していましたので、最初のお手前が済んだところで、給湯室へ向かいました。 お盆にお茶碗乗せて歩いていたら、感じる感じる「外人さん」の視線！( ・_・)　露骨にビックリした顔するんですよね、あちらの方って・・・・(^_^;)　「Oh!」「KIMONO Girl・・・」「Japanese???」などと言いながらも、一応目が合えばニッコリ　(^_^)　してくれる。うん、基本的にはいい人達なのよね、と納得して、微笑み返したりしながら、給湯室へ急ぎました。
男性トイレの横の、コンクリート打ちっぱなしの1坪ほどの場所に、大きなシンクと湯沸し機。おそるおそる覗きこむと、奥に人が座って、新聞を読んでます。 (゜ｏ゜）ゲッ！！咄嗟に頭の中で英文作成！　なんと言っても「ＮＯＶＡー7aレベル」ですから、文章構築に１．５秒ぐらい係りました。「Excuse me. May I use ・・・・?」 顔を上げたのは、真っ白な髪が綺麗なおばあちゃんでした。「Of course.....OH!!!　#%+@*!!?#*」着物姿の私に驚いて、読んでた新聞を放り出して、立ち上がったおばあちゃんは、満面の笑みを浮かべて近づいてきました。真っ赤なＴシャツに、本当に綺麗な白髪。映画に出てくるみたいな、外人のおばあちゃんに、私もビックリ！これが私とブレンダおばあちゃんの出会いなのです。
お盆を持ってる私が「給湯室を使いに来たのだ」と言うことに、やっと気がついたブレンダさんは、蛇口をひねってみせて、「こっちがお水ね、で、こっちはお湯が出るのよ・・・・」と説明開始。 「はーい、ありがとう」と答えたものの、お盆を置こうとしたシンクの脇は、何やら訳のわからないコーヒー色の液体で汚れている〜。(^^;一瞬ためらった私を見逃さなかったブレンダさんは「チョットまって！待ってね〜」と、鼻歌交じりで・・・。きっと拭いてくれるんだろうと思って待っていた私の予想に反して、手にしてきたのは巨大な透明ビニール袋！！！？？？？ おもむろに、謎の液体の上にそのビニール袋を敷いてくれたのです。 「これで、大丈夫よ！σ(＾＾)」　 　なんだかとっても嬉しかった私。（根本的な解決ではないんだけれどね・・・）　 「うわー。ありがとう！」と喜んだので、その瞬間に、二人はお友達状態になりました。 ＼(^o^)/	ブレンダさんでーすσ(＾＾)

とりあえず、お盆を置いたら、自己紹介が始まりました。私が「英語は少ししか話せないので・・・」と言うと、彼女はゆっくりと、短いセンテンスで話してくれました。「ブレンダ」と言う名前だという事、バーミンガムに住んでいること。なんて綺麗なドレスなの！日本って遠いんでしょ、etc.. .お茶碗を清めながら、片言で話している所に、もう一人、「赤いTシャツ」がやってきました。するとブレンダさん「OH!r#%+@*!!?#*#%+@*!!?#*」とその人物に語り始めました。 その人こそ、ブレンダおばあちゃんの愛するダーリン、アーサーおじいちゃんでした。σ(^^)
アーサーさんです！	ブレンダさんから、一気に、ここまでの経緯を聞いたらしいアーサーさんは、ゆっくりとわかり易いセンテンスで（ジェントルマンらしく！）話し掛けてきました。 着物がよっぽど珍しかったようで、二人は大はしゃぎ。 ふと気がついたら、随分時間が経ってるじゃない！こりゃ大変。盛り上がってる所ですが、「また、後でくるからね。」と言って、一旦ブースに戻る事にしました

Japanブースに戻る手前に、イギリスのじゅうたん屋さんのブースの前を通ります。お盆を持った私が横切ったら、「Hey,Girl!」とお声がかかりました。
がーる？（？．？）・・・・ワシのことかいな？
「クッキーあげるよ。」・・・・・？(^_^;)あはは・・・ありがとう！
（だからー、子供じゃないってばー・・・(^_^;)）
と、ここでもお友達ができました。
着物がチャーミングだよ、って誉めてくれたお二人は、太っちょ二人組。
その後、毎日クッキーをくれました
お礼に、千代紙で「折り鶴」を折って差し上げたら、ショーケースに飾ってくれました。どうしているかなぁ・・・

1時間ほどして、また給湯室に行くことになりました。二人組に、会釈して、給湯室に向かうとアーサーさんが入り口に・・・「おー来た来た・・・ほらほら」 φ(□□ヘ）ナニナニ？ 中から、新・赤Ｔシャツの登場です。彼女はマーサさん。ブレンダさんやアーサーさんと同じく、この展示場のバックヤードのスタッフです。彼らは「赤いＴシャツの名に懸けて・・・」ゴミ処理や、給湯管理をしている訳ですね。 アーサーさんは張りきって、日本のことを説明してます。ヾ(・・;)　飛行機で12時間もかけてきたんだとか、これが着物だよ、とか。私もちょっと会話に加わって、話す事しばし。アーサーさんも嬉しそうなので、またまた、長居をしてしまいました。ブースに戻る私を、見送ってくれるアーサーさん。「待ってるよ〜」と・・・

マーサさんと３ショット！

「赤いＴシャツ」が、次々に・・・

3度目の給湯室行き。二人組は商談中のご様子。でもしっかり、ウインクしてくれる所が、おちゃめさんです。商談相手までこっち向いて手を振ってくれました。なんだかなぁ、この人達・・・σ(＾＾) さて、給湯室では前回同様アーサーさんがお待ちかね。「おー、来た来た・・・ほらほらブレンダ・・・」 今度はまた違う「赤Ｔシャツ」のおばさんです。( ゜_゜;) どうやら、アーサーさんは「赤Ｔシャツ仲間」に召集をかけてるらしいのです。でも、みんないい人ばかり。 「ここで英語を教えてあげよう！(^^/(¨)」と、みんなわかり易い英語で話してくれます。その心遣いが嬉しいよ〜(ＴｏＴ） その後も、給湯室に行く度に新しい「赤Ｔシャツ」が登場して、その度にアーサーさんの説明が。隣で微笑んでいるブレンダさんと、片言の英語の私。給湯室は小さな国際交流の場となりました。。

	陽気な彼は確か、チャーリーと呼ばれていたとおもいます 熱いKissで歓迎してくれました(*＾＾*ゞ
仕事の合間に来るから、全員で写真は撮れませんでした残念！ みんな「赤いTシャツの名に懸けて！」とても働き者なんですよ。

この日以降、３日間。給湯室では、いつも「赤いＴシャツ」が私を温かく迎えてくれる事となりました。７．８人の高齢者スタッフがいて、広い会場の中にあるいくつかの「給湯室」を管理している様なのですが、初日に、アーサーさんがみーんな紹介してくれたので、いつ行っても安心。σ(＾＾)　しかも、二日目からは、ブレンダさん自慢の「デジカメ」がスタンバイしていて、撮影大会。そして彼女の作品展も同時開催！ご家族全員、ひ孫ちゃんの写真まで見せていただきました(＾＾;

ブレンダさんと、アーサーさんそして、赤いTシャツチームのお陰で、毎日安心してお茶を差し上げる事ができました。
さらに「アーサー先生の英語教室」のお陰で、ホントに英会話の練習になりました。
それと同時に
アーサーさんは、バーミンガム１の日本通になったことは、間違いありません！

あっという間の、４日間。
そして最終日がやってきました・・・

３日目からは余裕もあったので、ブレンダさん達には、千代紙で折り紙を差し上げていましたけれど、何か記念に残る物を差し上げたいなと考えていた私。 ちょうど、お菓子の箱が空いたので、その中に着物用の「匂い袋」を入れてブレンダさんに差し上げることにしました。

そして、最終日の朝・・・・

バタバタと、あっという間に過ぎてしまったけれど、最終日は寂しいもの。あら、こんな所に窓があったのね、なんて、ここに来てはじめて、ブースの廻りの様子に気がついたりして・・・どこのブースも、「撤収」のことが頭にあるから、なんだか忙しそう。 朝のご挨拶に給湯室に向かうと、めずらしく、誰もいない・・・(;_･) 昼食後とか、お茶の時間のころとか、ごみ収集時間などは、いないこともあるのだけれど、朝のこの時間はどっちかが座っていて、お茶を飲んでるはずなのに・・・・・

後でわかりました。最終日はバックヤードも忙しく、 早めにスタンバイして仕事をしていたのだそうで。 でも一瞬、すごく不安でした。このまま会えないのかと・・・

お昼前に、お土産抱えて、「給湯室」へ。すると、いたいた！二人揃って！ いつもの大歓迎。でもやっぱり、今日でサヨナラはわかってるから・・・ 最初にウルウルしたのは、ブレンダさん。私の肩を抱いて 「ホントに楽しかったわ・・・(ToT)」 あーーーだめだめ。私、(Ｔ＾Ｔ）涙腺壊れてますから〜 「あーん、ブレンダ！まだ今日１日、来るよ〜！！！(;＞_＜;)」 「そうだよ、今日はJapanのブースを覗きに行こう・・」アーサーさんに慰められてる、ブレンダさん。 （ホントに、映画みたいな二人・・・・ステキー。涙も醒めるっちゅうの・・・(*^^*ゞ） そこで私。一生懸命笑顔を作って、お土産を取り出しました。 お菓子の丸い箱には、蓋に源氏物語の絵巻風の絵が描かれていますし、「匂い袋」の香りはやはり「オリエンタル」を感じるらしい。二人はもう宝物を見るみたいに、すごい勢いで喜んでくれました。

そして最終日がスタート。商談をまとめる人や、展示品をその場で売ってしまう人など、会場が慌しい。太っちょ二人組は、記念撮影の後、自社PR用のボールペンをくれました。（ありがとね）最期まで、学生だと信じていた様なので、夢は壊さない様にしておきました。(^_^)

二人組でーーーす！じゅうたん売れたかな？

バタバタはJapanブースも同じ事。そんな中、ちら、ちらっと、赤いTシャツが見え隠れ。 お客さんがいない頃を見計らって、ブースを訊ねてくれたお二人でした。 手にはしっかりデジカメ！アーサーさんは、ガーデニングが趣味なので、グリーンに興味深々。ブレンダさんはひたすら撮影。お二人でたのしそうでした・・・よかったぁ

そして、そろそろお手前も終了。給湯室もこれで最期だな、と思いながらお盆抱えて行くとなんと、赤シャツが４人も！！！みんな忙しいのに待ってってくれたのね！(；＞_＜；) それぞれに、熱い抱擁・・・ハグハグ・・・ それぞれに、別れの言葉・・・ウルウル・・・ また会いたいけれど、とっても難しい事だと思うの・・・(；＞_＜；) イギリス〜日本・・・遠いなんてもんじゃないし・・・ 相手はお年寄りですから、いつ、何があるか・・・ そして、アーサーさんから、カワイイ箱に入ったチョコレートを頂きました。 「体に気をつけてね」私が言えるのは、ホントにこれだけ・・・心からそう思いました。 「二人で仲良く、元気で過ごしてください！」 ブースに戻ろうとする私の手をいつまでも握っていた、ブレンダさん。 「お前は日本に住んでる、私の娘だよ」 といって、何度も投げキッスを送ってくれた、アーサーさん。 絶対、絶対、忘れないからね・・・(T^T)ウルウル。

さて、私のであった人物、これだけで終わり？
いえいえ、いまだまだ・・・。

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